腰原 教授
沖本 准教授
研究室名 | 腰原・沖本研究室(Koshihara-Okimoto Laboratory) |
---|---|
スタッフ | 腰原伸也 教授 (本館118号室/E-MAIL:skoshi@cms.) |
沖本洋一 准教授 (本館113号室/E-MAIL:yokimoto@cms.) |
|
参加している 学会 |
物理学会など |
イベント |
※E-MAILにはtitech.ac.jpを付けて下さい。
光によって物質を変化させることは、今日の科学の一大課題です。半導体を用いた光エレクトロニクス素子、光化学反応等はその典型例といえます。しかし、今 までの研究は、一つの光子で変化したり応答する分子や電子はおおむね一つに限られていました。このために、高感度の光メモリーを作ったり、光エネルギー利 用効率の高い光反応を起こそうとしても限界がありました。そこで我々は、一つの光子できわめて多数の電子や分子が変化する、いわば、微弱な光励起によって 相転移(光誘起協力現象、光誘起相転移)を起こしてしまうような物質の発見を目指しています。これは例えて言えば、物質の中で、たった 一つの分子や電子が変化する微弱な光照射をきっかけとする、ドミノ倒しを起こすことに相当します(図1)。
図1:ドミノ倒し効果
このような物質を探す上では、物質に内在するどのような相互作用(ドミノ倒していえば、個々のドミノ同士の重なり方)を利用するかが大切になります。たと えば、クーロン相互作用が重要な物質ですと、光による協力的電荷移動反応が発生し、イオン結晶と中性(ファンデルワールス)結晶を入れ替わることになりま す(図2)。
図2:電荷移動のドミノ倒し
このような物質を探す上では、物質に内在するどのような相互作用(ドミノ倒していえば、個々のドミノ同士の重なり方)を利用するかが大切になります。たと えば、クーロン相互作用が重要な物質ですと、光による協力的電荷移動反応が発生し、イオン結晶と中性(ファンデルワールス)結晶を入れ替わることになりま す(図2)。
図3:スピンクロスオーバー転移に伴う色変化